研究会プロジェクト

座長の岩堀幸司氏編著による書籍「病院のブランディング」が研究会成果の一つとして発行されました。本書は、病院建築や設備の視点からみた病院の新しい動向や進むべき道を模索しています。

建築は、医療の大きな変化を取り込みながら行わねばなりません。病院建築設計者は病院トップの方と同様に将来をどう読むか、何が大事かを読み取る力が問われるのです。一方で国の医療費削減政策が病院経営に負担を強いており、医師不足、医療現場の崩壊が叫ばれています。

本書では建築の視野を超えて、医療界を先駆するさまざまな人の意見を聞いています。医療経営や情報公開、感染症対策、地域との協力体制、さらには地域医療システムの構築まで、これからの医療建築にとって重要なファクターを網羅しています。病院づくりは、さまざまな専門集団の英知の結集。30年に一度もない病院づくりを失敗しないために、単に新しい建物をつくるためにではなく、それぞれの専門職が互いに理解を深め、同じ土俵でディスカッションし、患者と地域と病院スタッフのために、そして、より優れたマネジメントを行うために、共通の目標づくりをすること――それが本書の目的です。

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